2. マークとロゴタイプの種類

目次

マークの種類

マークの種類は、使われるモチーフにより大別すると下記の3つです。

1. 具象

スターバックスのマーメイドやロレックスの王冠など、具象物をモチーフとしたマークです。
一目で何のマークかが記憶され易く、そのモチーフを使った意図を伝え易いのが利点です。
その反面、似たモチーフが既に他のブランドで使われていた場合はオリジナリティのないものになってしまうので、
モチーフ選びには注意が必要です。

2. 抽象

ドイツ銀行やフィットビットなど、抽象的な形状をモチーフとしたマークです。
例えば「躍動感」「先進性」「信頼」「つながり」「優しさ」等、抽象的な概念を表現するのに適しています。
抽象的な概念は似た形状になり易いので、造形自体に独自性を持たせる工夫が必要です。

3. イニシャル

ルイヴィトンのLVやレクサスのLなど、ロゴタイプのイニシャルもよくモチーフとされます。
ブランド名称と連動性のあるイニシャル表記なので、マークのみでもブランド名称を想起させ易いのが利点です。
一方で、同じイニシャルのマークは似た印象になり易いので、造形自体に独自性を持たせる工夫が必要です。

以上、マークの種類を紹介しました。
どのモチーフを採用するのかは、そのブランドの目的、狙い、特徴などを考慮して決定します。
また、一つだけのモチーフではなく抽象とイニシャルを組み合わせる等、複数のモチーフを採用する場合もあります。

ロゴタイプ欧文書体の種類

ロゴタイプのベースとなる欧文書体は大別すると5種類あります。

1. セリフ体

文字の端にセリフ(ひげ)が付いた書体です。
線の太さに強弱のメリハリのある作りです。
ローマン体とも言われ、アルファベットの起源と言われているローマの碑文が由来です。
伝統的で格調高い印象を与える書体です。

2. サンセリフ体

文字の端にセリフ(ひげ)がなく、装飾的要素のないシンプルですっきりした書体です。
線の太さはほぼ均等な作りです。19世紀後半に登場しました。
モダンでカジュアル、親しみやすい印象を与える書体です。

3. スラブセリフ体

分厚いセリフ(ひげ)を持った書体です。
セリフが直線で文字と近い太さになっています。19世紀初頭に登場しました。
セリフ書体に力強さを追加したような書体です。

4. スクリプト体

筆記体。
特にフォーマルなスクリプトでは、ペン先によって生み出される美しい筆跡を表現しています。
17世紀および18世紀の習字教師の字体に基き、18世紀後半および19世紀前半に現れた。
可読性には劣るが、優雅で高貴な印象を与える書体です。

5. ハンドライト体

手書きのニュアンスを表現した書体。
ブラシ風、ペン風、マーカー風、クレヨン風など、様々なテクスチャがあり、
オシャレ感、ナチュラル感、躍動感、ラフ感、可愛さなど、様々なテイストの書体がある。
基本的に人の温もりを感じる書体です。

以上、ロゴタイプのベースとなる欧文書体を紹介しました。
ロゴタイプを制作する際は、既製書体をそのまま使うことは少なく、
既製書体をベースとしながらも手を加えるか、すべてオリジナルで制作する場合が多いです。
しかし、ベースとなる書体の方向性の設定は重要です。
そのブランドの目的、狙い、特徴、マークとのバランスなどを考慮して決定します。

ロゴタイプ和文書体の種類

ロゴタイプのベースとなる和文書体は大別すると4種類あります。

1. 明朝体

横線に対して縦線が太いという線の強弱があり、筆で書いた様な「はね」や「はらい」がある書体です。
文字の形を判別しやすく可読性に優れ、「読む」文章に向いており、読み手が疲れにくい書体とされています。
伝統的で格調高い印象を与える書体です。

2. ゴシック体

線幅が一定で線端に飾りなどが付かないすっきりした形状の書体です。
モダンでカジュアル、親しみやすい印象を与える書体です。

3. 筆書体

筆で書いた文字を再現したような書体で、行書体や隷書体などが含まれます。
伝統感や和風テイストを表現するのに適しています。

4. ハンドライト体

手書きのニュアンスを表現した書体。
ブラシ風、ペン風、マーカー風、クレヨン風など、様々なテクスチャがあり、
オシャレ感、ナチュラル感、躍動感、ラフ感、可愛さなど、様々なテイストの書体がある。
基本的に人の温もりを感じる書体です。

以上、ロゴタイプのベースとなる和文書体を紹介しました。
ロゴタイプを制作する際は、既製書体をそのまま使うことは少なく、
既製書体をベースとしながらも手を加えるか、すべてオリジナルで制作する場合が多いです。
しかし、ベースとなる書体の方向性の設定は重要です。
そのブランドの目的、狙い、特徴、マークとのバランスなどを考慮して決定します。

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