ロゴの重要性
ロゴはブランド(企業・団体/商品/サービス)を象徴するもの
人が得る情報の8割は視覚に頼っていると言われています。
誰でも初対面の人と会った時、容姿や表情、服装などの外見を見て、その人の職業、性格、社会的地位などを類推すると思います。
このように見た目の印象にはとても強い力があります。
これはブランドにおいても同様です。
ブランドと言うと、ヴィトンやシャネルなどのファッションブランドを思い浮かべる方が多いと思いますが、メーカーなどの企業や美術館などの公共施設、町おこしなどの地域活性化、商品ブランド、サービスのブランドなど多岐にわたり、これらすべてがブランドです。
良好で強いブランドをつくるためには、見た目の印象を計画的に構築することが有効となります。
そしてブランドには、必ず名前があり、その顔となるロゴがあります。
ロゴはブランドを象徴するもので、ブランドイメージ構築の核となるものです。
したがって、ロゴはブランドの理念や価値観、特徴や品質を反映し視覚化したものであるべきものです。
アップルと言えば誰でもスタイリッシュで親しみやすいリンゴマークを思い浮かべると思います。ナイキと言えばスポーティーなスウッシュマークを思い浮かべるでしょう。どちらもブランドにふさわしい良好なブランドイメージを計画的に構築しており、ロゴはブランドの顔としての役割を十分に果たしておりイメージ向上に寄与しています。
逆に、親しみやすさを打ち出したいブランドが気取った格調高いクラシックなロゴではそぐわないし、高価格・高品質を売りにしているブランドが安っぽく可愛いロゴでは合わないどころか、ブランドのイメージを毀損してしまいます。
このように、ブランドの実態やありたい姿を反映したロゴを設定することがブランドイメージづくりにおいての第一歩となり、非常に重要となります。
ロゴのスタイル
ロゴのスタイルは大別すると下記の3つです。
1. マークのみ
マークのみのスタイルは、アップルやナイキなど、マークを見ただけですぐにブランドを想起させる、図形認知による記憶性が高いシンプルなスタイルです。
その反面、ブランド名の表記がないので、ブランド名=マークという認知が定着した後でないと効果を発揮できないスタイルです。
したがって、ブランド導入初期ではマークとロゴタイプ(ブランド名)を併記して展開し、その後認知が定着した後でマークのみのスタイルに変えて展開するのが一般的です。
2. ロゴタイプのみ
ロゴタイプのみのスタイルは、グーグルやソニーなど、ブランド名をデザインされた文字で表現するスタイルです。ロゴ=ブランド名で基本的に文字なので、ブランド名をダイレクトに認知させるのに適しています。
その反面、マークがないので、図形認知による強力な記憶性は望めないスタイルです。
したがって、可読性を第一としつつ、文字自体にブランドを象徴する特徴を表現し、記憶性を高める工夫が必要です。
3. マーク+ロゴタイプ
マーク+ロゴタイプのスタイルは、マークに図形認知による記憶の役割を与え、ロゴタイプにブランド名認知の役割を与えた、両方の特徴を兼ね備えたスタイルです。
抜けのない万能のスタイルですが、要素が多いので注意が必要です。
マークとロゴタイプの大きさのバランス、組み合わせ方、媒体別の見せ方などをシステマチックに構築する必要があります。
また、このスタイルには2つのタイプがあります。
一つはマイクロソフトやマスターカードなど、別々のマークとロゴタイプを横や縦にセットしたもので、一般的によく見られるタイプです。
もう一つはハーレーやBMWなど、マークとロゴタイプが一体化したエンブレム的なタイプです。
以上、ロゴのスタイルを紹介しました。
どのスタイルを採用するのかは、そのブランドの目的、狙い、特徴、認知レベルなどを考慮して決定します。
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